ストレスには3段階ある

ストレスが心身に悪影響を及ぼすことは、多くの方がご存じです。しかし、ストレスが溜まったからといって、すぐにうつ病や体の不調などの症状がでるわけではありません。ストレスの経過は「警告期」「抵抗期」「へとへと期」と3つの段階に分かれ、段階が進むにつれて様々な症状があらわれます。

警告期

この時期は、「ストレスを受けている」という自覚がありません。しかし、体からはSOSのサインがでています。症状には「ちょっと体調が悪い」「疲労感がある、肩こりがつらい」「ちょっとしたことでイライラする」などがあります。基本的には自然に改善されることが多いのですが、自覚症状がないまま改善されることが多いですが、ストレス状態が長く続くと次の段階に進みます。

抵抗期

ストレッサー(ストレスを引き起こす要因)に対し、抵抗をしてバランスをとりはじめます。疲労感が興奮に変わり一時的に元気になったように勘違いしますが、ストレスに抵抗している状態ですから心身は無理をしている状態です。
症状として「いつも以上に仕事に没頭し休息をとらない」「胃痛」「血圧が変調する」「血糖値が高くなる」などがあらわれます。抵抗期にストレス対策をしないと、最終段階に進みます。

へとへと期

抵抗期で無理をした最後の段階で、心も体も疲労してしまい自分の力では解決できない状態です。「物忘れがひどくなる」「なにもかもおっくうに感じる」「不安感や自分を責める強い気持ち」、身体面では「食欲不振」「胃潰瘍」「心身症」などの症状があらわれ、悪化するとうつ状態になることもあります。この段階に進む前に警告期や抵抗期で、対策を講じることが大切です。

ストレスを全く感じていない人はいません。大切なのはポジティブでいること、がんばりすぎないこと、そして悩みを一人で抱え込まないことです。

 

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