不登校を相談するなら何から始めればいい?相談するなら臨床心理士

不登校を相談するなら何から始めればいい?
我が子が不登校になったとき、どこに相談にいけばいいのか悩まれることがあるでしょう。デリケートな問題でもあるため、誰にでも相談できる問題ではありません。相談する相手を間違ってしまうと、問題が大きくなったり、人間関係がぎくしゃくしたりすることもあります。

不登校について相談する前に親ができることと併せて相談する際に気を付けたいことをまとめてみました。

不登校を相談する前に親ができること

我が子が不登校になると親はどうにかして学校に行って欲しいと思います。これは当然のことであり、学校に行って勉強をしたり、友達と仲良く遊んだりして欲しいと思うのは自然な気持ちでしょう。しかし、頭ごなしに「学校に行きなさい」というのは逆効果となってしまいます。まず親はどのようなことから始めればいいのでしょうか。

子どもの話に耳を傾ける

不登校になったことで子どもは家にいる時間が長くなります。この機会に子どもとたくさん話をしましょう。これまで時間に追われていて、子どもとあまり話をする時間がなかった場合は特に対話することを大事にしてください。

子どもがこれまで何を考えて生活してきたのか、学校のことや友達のこと話したいことを聞きましょう。親からの問いには無理やり答えさせようとはせずに、自主的に話をしてきたら聞くというスタイルを取りましょう。不登校になっていちばん気に病んでいるのは子ども自身だということを忘れずにいてください。

不登校は誰にでも起こりうることだと理解する

不登校は今では誰でも起こりうる問題です。クラスに一人くらいは不登校の生徒がいるので、決して珍しいことではありません。また、長期的に休んでいなくても、週に1回、2回休むといった生徒もいます。

不登校の生徒はこういう生徒というはっきりとした傾向はありません。成績の良い子もいれば、学業不振の子もいます。友達がいる子でもいない子でもあり得ることです。

子どもの身体と心の回復に努める

不登校になるまで子ども自身も相当辛い思いをしています。人間関係で悩んだり、家庭環境で悩んだり、一人でずっと悩んできたのです。そのため、心も身体もギリギリの状態だったことは間違いありません。

まずは身体の回復に努め、同時に心を落ち着かせるようにしましょう。もしかすると、学校の先生や生徒が自宅に訪問してくるかもしれません。そのとき、どうしても会いたくないのであれば無理に合わせようとはしないことです。保護者の方が丁重にお断りされるといいでしょう。

ひとりで悩まないようにする

我が子の不登校をひとりで悩まないようにしてください。不登校になったことがどうしても理解できない、子どもが全く話をしてくれない、ありのままを受け止めることができないなど、親もどうしても悩んでしまいます。ひとりで悩んでいても解決策は出てこないことがほとんどでしょう。

悩みが今以上に大きくなる前に信頼できる人に相談するようにしてください。自分とは違う価値観に触れることが、解決の手がかりになることもあります。

子どもに同情し過ぎるのもダメ

不登校になるまで子ども自身も悩んでいたはずです。想像すると可哀想に思ってしまいますが、あまりにも同情し過ぎるのも問題です。子ども自身が親から「可哀想な子」という対応をされていると、親を煩わしいと思ってしまいます。

何をしていても「だいじょうぶ?」というように過保護になり過ぎないようにしましょう。できるだけ普段どおりに近い対応をすることが必要です。

不登校の相談をするときに気を付けたいこと

不登校の相談をしたいというときに、どのようなことに気を付けたらいいのでしょうか。相談する相手選びから、相談する際に心得ておいた方がいいことなどを紹介しましょう。

ママ友の相談は相手を選んだ方がいい

ママ友に不登校の相談をする場合は慎重に相手選びをしましょう。できれば、子ども同士が友達でない、同じ学校ではないママ友の方がいいですし、口の軽いママ友には絶対に相談しないようにしましょう。

過去に子どもさんが不登校だったママ友であれば、実体験を聞くことができるかもしれません。柔軟な考え方ができる、意見を押し付けないことを前提に相手を選ぶようにしてください。

祖父母に相談しても理解してくれないこともある

祖父母にとってはかわいい孫にあたるわけなので、不登校のことは黙っていてもそのうち分かってしまうこともあるでしょう。しかし、祖父母世代は不登校というと、無理をしてでも学校に行かせることが多く、子どもの話をじっくり聞くというような時代ではありませんでした。

意見を押し付けてくる可能性も高いので理解されないことを前提に話をした方がいいでしょう。

臨床心理士の資格を持つカウンセラーに相談する

不登校の問題はカウンセリングのプロである、臨床心理士に相談することがベストでしょう。これまで数多くの不登校の相談を受けていますし、あらゆるケースに対応しています。子どもの心理を分析したうえで、的確なアドバイスが期待できます。

不登校といってもひとくくりにすることはできません。それぞれの子どもの性格も違えば、不登校になった理由も違うので、アドバイスも変わってくるでしょう。

まとめ

不登校になった場合はまわりの人に相談するよりも、子どもの心理を理解している臨床心理士に相談する方がいいでしょう。近くに相談できる臨床心理士がいないという場合は、電話相談もできる「奈良こころの相談室」にご連絡ください。長きにわたってさまざまな相談を受けている当方がカウンセリングをさせていただきます。ひとりで悩まずにまずは相談することからはじめてみてください。