発達障害の子どもに見られる特徴とは?発達障害の子どもへの接し方も解説

発達障害の子どもに見られる特徴とは?
子育てをしていると我が子をつい他の子どもと比べてしまうこともあるものですが、「どうしてうちの子だけこんなにも子育てが大変なの?」「我が子とどう接すればいいのか分からない」と途方に暮れているなら、発達障害の可能性が捨て切れません。この記事では、発達障害の子どもに見られる特徴や接し方について詳しく解説しています。ぜひ最後まで読み進めていただけると幸いです。

発達障害の子どもに見られる特徴とは?

ここでは、年齢別に発達障害の子どもに見られる特徴についてご紹介します。当てはまる場合は発達障害の可能性があるので、専門家に相談することをおすすめします。

乳児期

乳児期とは、生まれてから1歳までの期間です。子どもによって好みや成長度合いが異なるため、この乳児期で発達障害だと診断確定するのはとても難しいですが、抱っこされると落ち着く乳児が多い中でスキンシップが苦手だったり、あやしても笑わなかったりすると発達障害の可能性があります。

また、感覚が過敏なために離乳を進める中で極端ともいえる偏食が見られたり、寝ていてもちょっとした物音で起きて寝付けなくなってしまったりすることもよく見られます。

幼児期

幼児期とは、小学校に入学するまでの6歳までの期間です。多くの子どもが保育園や幼稚園に通って集団生活を送ります。しかし、発達障害の子どもは集団生活に馴染めずにいつも単独行動をしていたり、嫌なことがあると言葉ではなく先に手が出てしまったりすることが少なくありません。

発達障害の子どもは人と目を合わせて話すのが苦手なだけでなく、皆で絵本を読んでもらっている時などでも落ち着きがなくてふらっと外に行ってしまうこともあります。

就学期

小学校在学中の就学期の発達障害の子どもの特徴としてまず挙げられるのは、遅刻や忘れ物が多いということです。低学年のうちは保護者が翌日の用意を手伝ってくれるため遅刻や忘れ物によって発達障害が疑われることはありませんが、自分で自分自身のことをすべて行うようになる高学年になる頃にはだんだんと周囲との差が目立つようになります。

他にも授業中にじっとできなくて立ち歩いたり、読み書きや計算ができない、ルールや順番を守ることが苦手だったりと、徐々に小学校での生活にハードルの高さを感じることが増えてきます。

思春期

中学から高校にかけての思春期においては発達障害がある子どもは周囲よりも幼稚さが目立つようになり、同じ年齢の子どもとうまくコミュニケーションを取ることができず孤立することがあります。

また、すべての教科に遅れが見られる場合やまるでさぼっているかのように特定の教科だけ理解度が低くなるのも思春期ならではの発達障害の特徴です。思春期の子どもに学校生活の悩みや学習状況について聞いても取り繕われてしまい、なかなか本心を聞き出しにくいのも課題です。

大人は発達障害の子どもにどう接するべき?

我が子に発達障害の可能性があると感じたら時、どう接すればいいのか迷う方は多いのではないでしょうか。まずは「子どもはこうあるべき」という考えを捨てて、寄り添ってあげましょう。

発達障害を抱える子どもは成長するにつれて「周囲の人が簡単にできることが自分にはできない」ということに気付き、悩み始めます。そんな時に一番身近な家族がうろたえると、子どもは発達障害があることをより重く受け止めてしまいます。

そのため、まずは大人が冷静になってありのままの子どもを受け入れ、寄り添ってあげることが大切なのです。その上で、専門家によるカウンセリングを受けましょう。専門家によるカウンセリングを受けるメリットは以下の2つです。

発達障害の子どもへの接し方が分かる

専門家によるカウンセリングを受けると、子ども本人が悩みを聞いてもらった上で日常生活に活かせるアドバイスをもらえるだけでなく、付き添いの家族も子どもに対する接し方を教えてもらうことができます。

発達障害の症状によってはこれまでよかれと思ってやっていた子供への働きかけが逆効果になっている可能性もあります。専門家から子どもへの接し方を学ぶと親子関係が改善されるはずです。

医療機関や支援機関を紹介してもらえる

発達障害といっても程度や症状は人それぞれなので、カウンセリングだけで大幅に改善されることもあれば医療機関での治療が必要になるケースもあります。専門家によるカウンセリングを受けていると、医療機関や支援機関を紹介してもらえるので、その後の選択肢が広がります。

まとめ

発達障害の子どもは年齢別にさまざまな特徴が見られることをご紹介しました。子どもに発達障害の可能性を感じたら、まずは寄り添った上で専門家によるカウンセリングを受けましょう。発達障害の子どもへの接し方が分かるだけでなく、医療機関や支援機関を紹介してもらうこともできます。

「奈良こころの相談室」では、お子様の発達障害にお悩みのご家族のお話も心を込めて聞かせていただきます。育児をしていると思うようにいかなくてイライラしてしまうこともあるかと思いますが、カウンセリングを受けていただくと解決策が見えてきます。ぜひお気軽にご相談ください。