引きこもりの原因と対策について!今日からできることを紹介!

引きこもりの原因と対策について
引きこもりとは、半年以上仕事や学校に行かず、家族以外と交流のない状態をいいます。以前までは若年層(15~39歳)までが多数を占めていましたが、現在では長期化する引きこもりの結果、中高年層(40~64歳)が増えているとのこと。本人はもちろん、家族も引きこもりに悩んでおり、日本の世帯の約32万世帯に引きこもりがいるとされています。まずは、引きこもりになった原因を把握し、どのような解決方法があるのか考えていきましょう。

引きこもりになった原因はひとそれぞれ

引きこもりになったのは何らかの原因があります。まずは原因を知ることで、どのような解決策があるのか考えていきましょう。人生のなかではよくあることが原因となっており、誰が引きこもりになってもおかしくないのかもしれません。状況は違っても、挫折体験が発端となっていることが多い印象を受けます。

不登校や中退の延長

学生時代にいじめや学業不振などさまざまな理由で不登校になってしまう人がいます。さらに、不登校から学校を中退する人もいるでしょう。学校でのトラブルは多くの方が一度は経験するものなのかもしれません。学年が変わるタイミングや転校、進学などのタイミングで不登校を解消する方もいますが、「いじめられたらどうしよう」などの不安からタイミングを逃してしまう方もいます。

会社の退職

就職した会社を退職することは珍しいことではありません。大学を卒業していても、新卒で就職した会社を3年以内に退職する人は約3割です。この数は20年ほど変動していないといわれています。会社を退職してすぐに仕事を見つけられればいいのですが、なかなか仕事がなく、そのまま引きこもりになってしまう場合もあります。会社を辞めた理由がいじめやパワハラの場合は、精神的なダメージも大きいため引きこもりになりやすいです。

失恋

失恋が原因で引きこもるのは、若い世代に多く、振った相手が同じ学校や職場という場合が多いです。職場であれば仕事を辞めて転職することもできますが、学校で毎日顔を合わせる場合は当然辛いものがあるでしょう。失恋した場合は、何もしないでおくよりも、活発に行動した方が乗り越えやすいといわれています。

ゲームやネットへの依存

ゲームやネットを自由に利用できる環境にいると、夜中まで没頭してしまい、その結果学校を休みがちになってしまうことがあります。学校を休みがちになると、当然勉強には着いていくことができずに、ゲームやネットに現実逃避してしまいます。

また、昼と夜が逆転してしまう生活になりやすく、不健康な状態になってしまうことも避けられません。自宅にこもっていても、SNSを利用して他人と交流することができるので、本人も寂しい気持ちになることもないため、抜け出しにくくなります。

とくに原因が見当たらない

多くの場合は何らかのきっかけがある引きこもりですが、一定数はとくに原因が見当たらないと思っています。このなかには、精神的な疾患を抱えている方もいます。また、発達障害を抱えており、人間関係が常にうまくいかないというケースもあるようです。

引きこもり対策とは?

引きこもりは本人だけの問題ではなく、家族が悩んでいる場合もあります。引きこもり対策にはどのようなものがあるのでしょうか。引きこもっている原因も違えば、一人ひとりの性格も違うため、どの方法が効果的なのかは難しいところがあります。

自分の好きなことをはじめてみる

引きこもりになってどのような生活をしているかによりますが、特にあてもなくだらだらと生活をしているのであれば、自分の好きなことからはじめてみてはどうでしょうか。好きなことというのは、ゲームやネットといったものではなく、引きこもりの直接的な原因にならないようなものです。

外出機会を作る

散歩でもいいので、外出する機会を作りましょう。一人でもいいですし、家族とスーパーに買い物に行くでも構いません。単調な生活に刺激を与えることが必要であり、外の空気を吸うことが大切です。

家族と会話をする

引きこもりになってから家族とも会話をしなくなるようなケースもあります。学校や仕事のことをいわれるので会話をしないという場合もあるでしょう。まずは、家族とあいさつからはじめるようにしてはどうでしょうか。

規則正しい生活を送る

引きこもりになってしまうと、昼と夜が逆転してしまいがちです。眠りたいときに眠り、食べたいときに食べるというような生活から、決まった時間に起き、寝る、3食しっかり食べる生活をはじめてみましょう。

健康面を考えても規則正しい生活をすることは大切です。将来、学校や仕事に行くようになったときは規則正しい生活が求められます。

仕事は短期からはじめてみる

仕事をする場合はいきなりフルタイム勤務でも構いませんが、体力的に自信がない、他人と接触することに自信がない場合もあるでしょう。まずは、短期のアルバイトに応募するのもおすすめです。本格的に働き始める前の準備段階の一つと考えるといいでしょう。

まとめ

引きこもりは本人にとっても家族にとっても問題です。急かすように学校や仕事のことをいわれると本人が委縮してしまうこともありますし、家族間が会話をしなくなることもあります。

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