なぜ相手の欠点が目につくのか

つい人の欠点を探してしまう、目についてイライラしてしまうという悩みを持っていませんか。一度、人の欠点を見つけると、相手が嫌いなってさらに欠点が目についてイライラする悪循環になります。なぜ人は相手の欠点が気になってしまうのでしょう。

他人は自分を映す鏡

人の欠点が目につくのは、あなたの心が弱っている証拠です。心が元気なら、相手の欠点は気にならないものです。
また、気づいても「こんな考え方もあるのか」と客観的に受け止めるだけの寛容さを持てます。

しかし、心に元気がないと、相手の欠点が目につきやすく気になってしまうのです。「他人は自分を映す鏡」という言葉を聞いたことはありませんか。人は自分を相手に投影して見ることがあります。例えば、疑い深い人は「誰も私を信用してくれない」と周囲の人を非難しがちです。

ネガティブな言葉は自分を傷つける

相手の欠点が目についてイライラすると、言葉に出してしまうことは多いでしょう。しかし、ネガティブな言葉は自分にかえってきます。ご自身が発した言葉は、ご自身の脳が聞いています。

よかったことを探す

相手を非難したり、イライラすると、評判が悪くなり家族関係や職場関係など、様々な人間関係に悪い影響を及ぼします。人の欠点が目につく方は、ご自身の心が弱っていないか、自分のコンプレックスのせいではないか自問自答してみましょう。
また、親しい相手と一緒にいる時間が当たり前になると、相手を思いやる気持ちが薄れて欠点が気になりはじめてしまうものです。「相手にしてもらったこと」に感謝し、相手の良い面を探してみましょう。

そして、ときどき自分自身を褒めてあげてください。「相手を好きになる⇒自分を好きになる」「自分を好きになる⇒相手を好きになる」と良いサイクルができます。一人では難しいと感じたら、カウンセラーに相談してみてはいかがでしょう。

 

奈良市内にある「奈良こころの相談室」では、5,000人以上の相談を受けてきた経験豊富なカウンセラーが皆さまの心の悩みをお伺いします。「奈良こころの相談室」では、ときには、自分や周囲の人のよかったことを探してカウンセラーにご報告していただき、カウンセリングを進めていくこともあります。