つい子どもを叱ってしまうときは…

子どもと一緒に過ごす時間は、かけがえのない大切な時間です。しかし、ときにはイライラしたり、ストレスが溜まってしまうこともあります。そんなときこそ、ちょっと視点を変えてみませんか?

子どもを叱ることに効果はある?

子どもが言うことをなかなか聞いてくれないと、困ってしまうものです。ついイライラして、「なんでこんなことをしたの?」「そんなことをしたらダメ!」と叱ってしまうこともあるでしょう。イライラを子どもにぶつけてしまい、あとで反省する…という方も多いかもしれません。 実は、叱ることで行動を禁止しても、子どもが望ましい行動を取れるわけではありません。子ども自身、なぜ自分がそのような行動を取ったのか、理解していないことが多いからです。「ダメ」と叱られただけでは、次にどう行動したらいいのかが分かりません。原因を探っても特定できませんし、しつけの効果もほとんど得られないことになってしまいます。

解決志向で叱らない子育てを

子どもを叱る前に、少し視点を変えてみてはいかがでしょうか。「してはいけないこと」ではなく、「してほしいこと」に焦点を当てるのです。例えば授業中におしゃべりをする子どもには、「おしゃべり」に注目するのではなく、「自分が話す順番を待つ」という目標を設定します。つまり、問題や原因に目を向けるのではなく、解決に着目するのです。この「解決志向」を親が身につけると、子どもをむやみに叱ることがなくなります。子どもが自分で考えて行動する力を伸ばすきっかけにもなるのです。 そして子どもの能力をさらに伸ばすには、叱るよりもほめることが大切。子どもだけでなく大人も、自分のしたことをほめられると嬉しくなり、またしたくなるものです。子どものよいところを見つけてほめることで、叱るよりもずっと気持ちが楽になるはずです。

 

奈良こころの相談室では、経験豊富なカウンセラーがいろいろな子育ての悩みをお伺いします。子育て相談では、家族関係・職場関係などの人間関係、うつ状態、不登校、発達障害なども含めてご相談に応じます。また、「こころの相談室」では、解決志向で子育てが楽しくなる「フィンランド式叱らない子育て」を実践的に学び、子育てが楽しくなるコツを、カウンセラーと一緒に体験していきます。ご興味のある方は、「こころの相談室」までお気軽にお問い合わせください。